ポケットコイルマットレスとは、ポケットコイルと呼ばれる独立したスプリングを一つずつ袋につめて独立性を高めたマットレスです。
ポケットコイルマットレスの寝心地やメリットは、どのようなものでしょうか。
ポケットコイルマットレスの特徴やメリット、価格の相場について、ご紹介します。
ポケットコイルマットレスの特徴
比較すべきマットレスとして、ボンネルコイルマットレスがあります。
これはコイルが独立せず左右に繋がっているため、実際に寝てみると硬めのイメージを受けてしまいます。
ポケットコイルマットレスは、コイルが独立しているため、マットレスにかかる体重を分散させることが可能です。
このタイプのマットレスであれば、体の凸凹に対してコイル一つ一つが反応して、体にフィットするというメリットがあります。
そのため、睡眠中の体の負担を軽減し、快適な睡眠をもたらしてくれます。
寝返りを打った場合にも、腰のラインにしっかりとフィットしてくれるため腰痛にもなりにくく、腰痛マットレスとも呼ばれています。
ポケットコイルは、コイルの硬さにより「ソフト系」、「レギュラー系」、「ハード系」の3種類に分かれています。
好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
最近では、「ソフト系」と「ハード系」を一つのベッドで混在しているものもあります。
頭や背中、足元が硬めになっていて、肩周りや腰回りがソフトになっているものも販売されています。
ポケットコイルマットレスのメリットとデメリット
ポケットコイルマットレスのメリット
メリットとして真っ先に挙げられるのは、独立したコイルで体を支えるため、体の部分ごとでマットレスの沈み方が異なり、体重のかかる肩や腰は大きく沈み、その他の部分は沈まないようになっています。
そのため、体にかかる負担を分散して、バランスの良い姿勢で寝られるのです。
また、コイルが独立しているため、振動が全体に伝わりにくいこともメリットです。
このようなメリットのおかげで、体への負担が少なく腰痛にもなりにくく、熟睡もしやすいマットレスとなっています。
ポケットコイルマットレスのデメリット
一方、デメリットについて挙げてみると、耐久力がボンネルコイルよりも悪いことが挙げられるでしょう。
コイルが独立しているマットレスであるため、集中的に体重のかかる部分がへたりやすくなってしまいます。
独立して配置されているコイルは、一つずつ布が被せられています。
そのため空気の通り道が少なく、ボンネルコイルと比較すると通気性が悪いのもデメリットです。
さらには、ポケットコイルマットレスは、シングルタイプでも約460本から650本でのコイルにて構成されています。
そのため、ボンネルコイルよりも多くのコイルを使用するため、価格が高くなってしまうのも難点と言えるでしょう。
ポケットコイルマットレスの価格相場
シングルタイプのマットレスで比較すると、以下の価格相場となります。
- ソフトタイプやレギュラータイプ:25,000円から30,000円程度
- 固めに仕上げられたハードタイプ:40,000円程度
- 部位によって硬さが異なるゾーンタイプ:40,000円から50,000円程度
ただし、この価格は全て国内生産のポケットコイルマットレスです。
例えば、中国産や韓国産などでは、もう少し安い価格で販売されていますので、1万円程度から見つけることもできます。
しっかりとしたポケットコイルのマットレスを購入したいのであれば、2万円から3万円くらいの価格帯のものを探すのがオススメです。
フランスベッド社やシーリーなどのブランドもののマットレスは、更に高価になります。
ブランドバリューとなっていることもありますが、マットレスの生地に通気性の良いものが使用されているなど、それなりに高価な訳があります。
また、ボンネルコイルタイプのマットレスの場合は、ポケットコイルマットレスよりも数万円安く購入ができます。