夜中に腰が痛くて何度も目が覚める・・・そんな悩みを抱えている人は多いと言われています。
熟睡できないため、深刻な寝不足に悩まされることも珍しくありません。
そういった睡眠不足状態が続くと体のあちこちに不調をきたすので、出来るだけ早く悩みを解決したいですね。
今すぐ手軽に始められる腰痛対策を取り入れて、熟睡できる心地よい時間を取り戻しましょう。
股関節の柔らかさ=健康体
どうして腰痛が酷くなるのか
腰は上半身すべてを支えている部位です。
そのため、体のバランスが悪くなるとダイレクトに腰に大きな負担がかかります。
その負担が続くと痛みとなって表れるのです。
腰痛が出たときは体のバランスが悪い時と解釈しましょう。
そこで重要になるのが股関節です。
股関節は上半身を支える大事な場所です。
この股関節が硬くなると怪我をしやすくなったり、股関節周りの筋肉が硬くなります。
体のバランスが徐々に崩れて腰痛が発生するというわけです。
股関節が柔らかいとどんなメリットがあるのか
股関節が人と比べて柔らかい人と聞いてどんな方を思い浮かべますか?
バレリーナや体操選手、フィギュアスケートの選手、柔道や空手の選手なども非常に柔らかい股関節を持っています。
股割で股関節を柔らかくするお相撲さんたちも有名です。
股関節だけでなく、関節の可動域が広いと怪我を予防することが出来ますし、運動のパフォーマンスを上げることも出来ます。
体に負荷のかかる運動をしても、体が丈夫になれば負荷に耐えることが出来るのでスポーツ選手たちは柔らかい股関節を手にれるためトレーニングの中にストレッチを取り入れているのです。
体の中でも大きな関節のひとつである股関節を柔らかくすることは私たち一般人にとっても大事なことなのです。
運動が苦手でも初心者でも出来る簡単ストレッチ
これは運動が苦手な方でも、初心者の方でも、子供でもご老人でも簡単に出来るストレッチです。
- 壁にお尻を付けて寝てください。
- 壁に沿って足を伸ばし、そこからゆっくり足を開脚していきます。
足の重みがあるので自然に足が広がっていくでしょう。 - 1分程度開脚したら休憩をして
- また1分開脚
これを何度か繰り返します。
腰痛が酷い場合は無理は禁物ですし、無理やり足を開くのも関節を痛めてしまいますから、あくまでも足の重さだけで開脚するイメージで股関節を伸ばしてください。
実際にやってみると股関節が伸びているのがすぐにわかります。
強引に力を入れて開脚しているわけではないので怪我をする心配もありません。
ぜひ今日からはじめてみてください。
寝るときに出来る腰痛対策
膝を立てて寝ると楽になる?
腰痛が治るわけではありませんが、腰が楽になる寝方として膝を立てて寝ることが推奨されています。
そのまま立ててもすぐに足が崩れてしまうでしょうから、余っている毛布をクルクルと丸めてひざの下に置いて寝るのがおすすめです。
こうすると自然と膝が立つ状態を作れるのですが、腰にかかる負担がぐっと減るのが分かります。
体をまっすぐな状態に伸ばして寝るよりも、膝を立てたほうが楽になるので、ぜひ試してみてください。
体の向きを横向きに変えてみよう
寝る姿勢には正しい姿勢と言われるものがありますが、一番いい方法は自分の体が楽になることです。
仰向けになって寝るよりも、体を横向きにしたほうが楽に感じませんか?
腰痛を治すための方法ではないものの、腰にかかる負担を減らす方法のひとつとしてぜひ覚えておいてください。
今の寝具はだいじょうぶ? マットレスを変えて腰痛対策
腰痛が生じやすいマットレスの条件とは?
腰の痛みがいつまで経っても良くならないとか、ますます悪化するという場合はマットレスに原因がある可能性があります。
腰痛悪化に拍車をかけるマットレスと言われているのは非常に硬い超高反発マットレスと、非常に柔らかすぎる超低反発マットレスです。
硬すぎる高反発マットレスの場合、腰のカーブの部分に大きな負担がかかります。
柔らかすぎる低反発マットレスの場合、カーブになっている腰に沿ってマットが支えてくれるものの、問題は寝返りを打った時です。
寝返りを打つときにマットレスが柔らかすぎると腰がねじれてしまいます。
このとき腰に大きな負担がかかり、結果的に腰痛を引き起こしてしまいます。
マットレスは固すぎても柔らかすぎてもNGなのです。
自分に合うマットレスを見つけるためのコツ
人それぞれ体重も体格も違います。
同じマットレスでも快適と感じる方がいれば、夜中に何度も目が覚めてしまうという方もいます。
大切なのは自分に合う腰痛マットレスを見つけることです。
腰痛マットレスは硬すぎても柔らかすぎてもダメですが、新しい研究の結果によると腰痛を引き起こすカギを握っているのは「寝返り」ということが分かりました。
これを踏まえて考えると、柔らかい低反発のマットレスより、少し固めの高反発マットレスのほうが腰痛になりにくいことが分かります。
腰に負担をかけずに寝返りを打てるかどうか、ここが大きなポイントです。
マットレスの硬さは数字で表している
マットレス売り場にいくと色んなタイプが販売されており、マットレスの硬さを数字で表しているところが多くなりました。
ちなみにマットレスの硬さを表す単位は「ニュートン」です。
消費者庁ではウレタンフォームマットレスの硬さの定義を次のように定めています。
やわらかめ | 75ニュートン未満 |
ふつう | 75ニュートン~110ニュートン未満 |
かため | 110ニュートン以上 |
「かため」のマットレスが高反発マットレス、「やわらかめ」のマットレスが低反発マットレスです。
この数字を踏まえて腰痛防止のためにマットレスを選ぶなら、寝返りを打つときに腰に負担がかからない「ふつう」もしくは「かため」がおすすめです。
マットレス選びのポイント!
人それぞれ体格も体質も違うので、可能であれば担当の方に声をかけて一度マットレスの上で横になって寝返りを打ってみるといいでしょう。
腰痛対策として一番寝返りをしやすいタイプを選ぶのがコツです。
手軽にできる腰痛対策 まとめ
日本人は特に腰痛に悩まされる人が多いと言います。
腰痛に悩まされる世代も幅広く、腰が痛くてぐっすり眠れず万年寝不足という声も少なくありません。
股関節ストレッチはお金をかけず自宅で簡単に出来る方法なので、腰痛を解消するためにおすすめです。
また、マットレスを見直すことで快適な安眠生活を手にすることも出来ますから、この機会に腰痛マットレスへ買い替えも検討してみてはいかがでしょうか。