ボンネスコイルマットレスとは、バネが連結されているマットレスのことを指し、腰痛に良いといわれています。
よく比較されるポケットコイルマットレスは、スプリングを布で包み、一つ一つが独立しているマットレスです。
ここではボンネスコイルマットレスが、なぜ腰痛に良いのかなどメリットをご紹介します。
メリット1:腰痛に良い
ボンネスコイルマットレスの一つのメリットとして挙げられるのが、腰痛に良いという点です。
腰痛に硬いマットレスは合わないのではと思うかもしれませんが、腰痛に一番悪いのは腰が沈んで曲がってしまうことです。
低反発や浮き沈みの激しいマットレスの場合、通常は身体にフィットして寝心地が良いかもしれません。
しかし、腰痛持ちの人がそのようなマットレスで寝てしまうと、腰に過度に負担をかけてしまい、逆に悪化させてしまう恐れがあるのです。
また、柔らかいタイプのマットレスは、使っているうちに段々と沈んでしまうものが多いので、身体が安定しなくなることがあります。
その反面、ボンネスコイルマットレスは、硬さがある分しっかりと身体を支えてくれます。
腰痛の人にはきつい寝返りも、腰に過度に力を入れることなく、自然に寝返りが打てるのがメリットです。
腰痛マットレスには、ボンネスコイルマットレスがおすすめです。
メリット2:耐久性&値段
腰痛マットレスとしての一面も持つほど硬いボンネスコイルマットレスは、耐久性にも優れています。
コイルが独立しているタイプとは違い、コイルが一体となっているボンネスコイルマットレスは、コイルにかかる負担が分散され、持ちが長いとされています。
商品によっても耐久性には違いがありますが、点で支えるポケットコイルタイプよりは、長く使えるものが多いです。
また、ボンネスコイルマットレスの場合、コイルの間に隙間があるので、通気性にも優れているといわれています。
一つ一つが布で覆われているポケットコイルは、空気の通り道が少なく、水分が蒸発しにくいのが特徴があります。
一方、ボンネスコイルマットレスはコイル同士が密着していないので、隙間から水分が蒸発するためカビやダニ対策にも向いているとされています。
だからといって、そのまま放置しているとボンネスコイルマットレスでもカビは発生するので、定期的に空気の入れ替えをするようにしましょう。
もう一つのメリットとして挙げられるのが、値段です。
一般的に、ボンネスコイルマットレスは低反発やポケットコイルマットレスよりも安いといわれています。
価格はブランドなどでも差がありますが、相場は2~3万円前後です。
中には1万円以下の商品もありますが、劣化が早いのでおすすめはできません。
デメリット:揺れが激しい
ボンネスコイルマットレスには、メリットがある一方、デメリットもあります。
その一つが、横揺れです。
もちろん、人が体重をかければどのマットレスも多少の揺れはありますが、ボンネスコイルマットレスの場合は、特にそれが大きいのが特徴です。
腰痛持ちの人で、一人でマットレスを使用する場合は問題ありません。
しかし、夫婦でマットレスを共有する場合、片方が寝返りを打つとその度に相手にも振動が伝わってしまいます。
そのため、ダブルベッドの場合は違うタイプにするか、それぞれシングルでボンネスコイルマットレスを使用するのがおすすめです。
また、ボンネスコイルマットレスは人によっては、寝心地が悪くなってしまうこともあります。
ボンネスコイルマットレスは、硬くしっかり体重をささえてくれるタイプのため、比較的体格が大きく体重が重い人に向いているマットレスです。
一方、体重が軽く細身の人がボンネスコイルマットレスを使うと、身体を支える筋力が少ないため、逆に腰などを痛めてしまう可能性があります。
女性や細身の体型の人は、身体にフィットし適度に沈むタイプのマットレスの方が寝心地が良いといえるでしょう。
もちろん、個人でどのマットレスが寝心地が良いかというのは違うので、試しに寝てみるなどして確かめた上で、購入するのをおすすめします。