どうして頭痛が頻繁に起こるのか?分からないという人もいるのではないでしょうか?
頭痛で困っている人の中には肩こりも多いのですが、なぜ頭痛と肩こりには深い関係があるのか?症状や解消法をまとめてみました。
肩こりから発生する頭痛は主に緊張型頭痛
肩こりもあって頭痛がする人は、緊張型頭痛という事も多いです。
緊張型頭痛とはどのような頭痛でどうして肩こりと関係があるのかご紹介します。
緊張型頭痛とは?
頭痛の原因を大きく分けると、一次性頭痛と二次性頭痛に分かれます。
一次性頭痛は、発熱が無く血行不良などが原因で起こる頭痛です。
一方二次性頭痛は、発熱があり病気が原因で起こる頭痛になります。
更に一次性頭痛は、緊張型頭痛と片頭痛に細分されます。
緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の緊張からおこる頭痛なので、主な原因がストレスや血行不良で発熱しません。
つまり、一次性頭痛に分類されます。
緊張型頭痛のまとめ
- 一次性頭痛
- 肩や首の筋肉の緊張からおこる頭痛で、病気が原因ではない
- 発熱なし
緊張型頭痛も時々起こる反復性緊張性頭痛と毎日のように頭痛がする慢性緊張性頭痛の2つのタイプに分かれています。
緊張型頭痛の症状とは?
緊張型頭痛の主な症状は、ズーンと頭が重くなるようななるような痛みで、片頭痛のように脈打つようなズキズキした痛みではありません。
頭の後ろの方から首の方にかけて締め付けるような痛みがある人もいます。
たまにしか緊張型頭痛の症状が出ない人もいれば、毎日のように頭痛がするという人もいて、それぞれ痛み方は異なりますが、軽い頭痛から中程度までの症状の事が多いです。
頭痛薬を飲まなければいけないほどは症状が出ない場合もありますが、毎日のように頭痛がする人の中には、頭痛薬を手放せない人もいます。
もしかしたら緊張型頭痛?
次のような症状がある人は緊張型頭痛かもしれません。
- 肩こりや首こりがある
- 運動をあまりしない
- 長時間座りっぱなしの仕事をしている
- 目の疲れを感じる
- 疲労感を感じやすい
- 締め付けられるような頭痛がする
このような症状がある人は緊張型頭痛の可能性が高いです。
一度、病院で診察してもらった方が良いでしょう。
ずっと緊張型頭痛を我慢して市販の頭痛薬を飲んでいる方もいますが、頭痛だけではなく他の症状が出る可能性もあるので、医師に相談してみるのも一つの解決策になります。
なぜ肩こりから頭痛?原因はなに?
肩こりから頭痛になる場合、次の4つの原因が考えられます。
こちらでは、肩こりから頭痛になる原因をまとめてみました。
運動不足による酸素不足
緊張型頭痛はもちろん、頭痛が起こりやすい人にアンケートをすると、運動不足だという人が多いです。
どうして運動不足になると頭痛がするのでしょうか?
まず、人の体は体を動かす事で正常な働きができる仕組みになっています。
運動不足になると、体のポンプ機能が低下する為、頭部への酸素が不足する事態になってしまうのです。
つまり、脳に酸素が足りない状態になる為、頭痛が起きやすくなります。
このような場合は、軽い運動を行う事で改善できる可能性が高いです。
例えば、長時間座ったままの姿勢で仕事をしている場合、運動不足で頭痛になる可能性が高まります。
座っていてもストレッチや背伸び、腕や肩を動かす事はできますので試してみましょう。
できれば、1時間に一度は立ち上がり軽いストレッチをすると筋肉が動いて頭痛が軽減されることもあります。
熱がこもって頭痛になる
長時間、同じ姿勢でじっとしていると、熱がこもらないように思いがちですが、実は、寝ていない状態なら首や肩に頭部を支える負担がかかっています。
このような状態が長時間続くことで頭部に熱がこもるのです。
頭がボーっとした感じになるのは、酸素不足も考えられますが、頭部に熱がこもっている可能性もあります。
頭部に熱がこもると頭痛がする事も珍しくありません。
頭部の熱を冷やすためには、例えば、発熱の時に使うシートをおでこ部分に貼るのもよいですが、冷たいタオルなどで冷やすのも有効です。
また、冷たい水などを飲むことで頭がスッキリすることもあります。
頭がボーっとして頭痛がする時は試してみましょう。
首肩の血行不良
仕事などでデスクワークが多い人は、特に、首肩の血行不良になります。
このような状況が繰り返されると、血のめぐりが悪くなって頭痛の原因になるのです。
首や肩の痛みは、血行不良を訴えている可能性も高いので、頭痛になる前に首肩のこりを解消する事が解決策になるでしょう。
ただの肩こりだからと思っていたら、頭痛や吐き気、めまいなどが起こるという事もあります。
症状が頭痛だけで治まらないこともあるので首肩の血行不良もあなどれません。
頭部の筋肉が緊張する
首肩の血行不良などが長時間続くと頭部の筋肉も緊張します。
実は、頭部にも筋肉がいくつかあって、この筋肉が緊張する事によって頭痛の原因になるのです。
頭部が緊張している場合、頭部マッサージなどで改善することもあるでしょう。
例えば、こめかみや頭部にあるツボを押すだけでも頭部の筋肉をリラックスさせる効果が期待できます。
軽い頭痛で頭痛薬などを飲むほどでもないという場合、筋肉が緊張している可能性もあるので、緊張をほぐすようにしましょう。
肩こり改善が頭痛を軽減できる?!
頭痛の原因が肩こりと関係している場合、肩こりを改善する事で頭痛が軽減できる可能性が大きいです。
こちらでは、肩こり改善についてご紹介します。
血行不良改善で肩こりも頭痛もよくなる?
もしかしたら肩こりや頭痛の原因が血行不良ではないかと思い当たる人がいるのではないでしょうか?
できれば、そのような方は、仕事中でもできるだけ立ったり歩いたりするようにしましょう。
血行不良状態を改善する事で頭痛も良くなることがあります。
例えば、エレベーターではなく、階段を使うだけでもちょっとした運動になります。
また、仕事が終わってからヨガやウォーキングなどをするだけで首や肩の血行不良が改善されることもあるでしょう。
他にも、リンパマッサージなどはリンパの流れを良くして首肩の血行不良状態が良くなります。
肩こり改善に肩たたきは厳禁
肩こりの時に誰かに肩たたきをしてもらったという人も多いですが、肩たたきは逆効果だという事をご存知でしょうか?
確かに、肩たたきをしてもらうと気持ちいいですが、実は、肩たたきをする事で肩の筋肉が更に緊張状態になってしまうのです。
つまり、筋肉をほぐすどころか、硬くしてしまい、更に頭痛を悪化させる原因になってしまいます。
こうならない為にも、肩こりがする時に肩たたきをするのは止めましょう。
肩こり改善には温めるのが一番
肩こりで一時的な痛みの場合、湿布などで冷やすのも良いのですが、慢性的な肩こりならば温めた方が良いと言われています。
なぜなら、肩周辺の筋肉が冷えて硬くなったり、血行不良になったりしている可能性があるからです。
次のような方法で体や肩を温めましょう。
- 足湯で血行不良を改善
- ぬるめのお風呂に長めに入る
- 外出する時はマフラーなどで首を冷やさない
- 温かい飲み物を飲むようにする
- 足元も冷やさないようにする
このように、体を冷やさない、また温めるという事が肩こり改善になり、頭痛軽減に繋がります。
肩こり頭痛を軽減するストレッチ
肩こりは、体を動かす事で改善する事が可能ですが、おすすめなのがストレッチです。
ストレッチと言っても、仕事の合間に簡単にできるものがありますので試してみてください。
①首を動かすようにする
まずは、できるだけ首や肩を動かすようにしましょう。
ずっと同じ姿勢で首や肩を動かさないと筋肉が硬くなり血行不良になります。
例えば、首を左右同じ回数傾けたり回したりするだけでも筋肉をほぐす事ができるでしょう。
②肩甲骨を動かすストレッチをする
肩こりの原因は血行不良と筋肉が硬くなっているからです。
肩甲骨を動かすと肩周辺の筋肉がほぐれますのでやってみましょう。
人がいない所に行って、肩甲骨をぐるぐる回すようにします。
前後に腕を伸ばしたり縮めたりするのも肩甲骨のストレッチになりますので試してみてください。
③首や肩のツボを刺激する
ツボの場所を確認して指で押さえるようにしましょう。
ツボを正確に抑えると血行改善に効果的です。
このように、肩こりを改善する事で緊張型頭痛などの頭痛を軽減する事が可能です。
すぐにでも始められる改善法をぜひ試して、辛い頭痛を改善しましょう。